神保町 イムディ カウマンガイ

神保町にはだいたい月に2回ぐらい行って、そのうち1回は馬子禄で蘭州拉麺を食べる。よく行く古書店は靖国通りぞいに多いから、最近はすずらん通りに行くことはほとんどなかったのだけれど、この前気まぐれで三省堂の裏口からすずらん通りに出て、その前にこんな店ができていたので吹いた。あきらかに馬子禄の牛肉麺人気をあてこんだものだろう。

辛さや麺の種類を選べるなど、馬子禄の方式をまねているのがわかる。



料理自体はパクリではない

とはいっても、別にこれは牛肉麺をパクって創作された料理ではなく、タイにもともとあったものにすぎない。ベトナムにも同様にフォー・ボーという牛肉のフォーがある。

蘭州牛肉麺が注目されたので、タイにも牛肉麺あるよということを押し出したいのだろう。

お手軽タイランチ

こちらがランチメニュー。2階となっているのは、2階にあるエーヤナディーキッチンというタイ料理・ミャンマー料理の店のことと思われる。1階のこの店ももともとはエーヤナディーキッチンだった。

「タイ風牛ラーメン」はそれだけで1枚のメニューを使っていて力を入れている。

池袋のバーンカオケンよりは高いといっても、あっちは安すぎなので、ランチセットで800円ならわりとお手軽ではあると思う。それに、種類が豊富なので味がよければ何度も来ていろいろ食べたくなる。

今回はカウマンガイ

「牛ラーメン」は後日として、今回はカウマンガイにした。タイでならともかく、ガパオの育つ季節でもないこの寒い時期にガパオライスを頼むのはアホというものだ。

カウマンガイは多分10年以上前にタイフェスで初めて食べたのだったと思う。蒸した鶏をご飯に乗っけてたれをかけて食べるという素朴さがいかにも庶民料理という感じ。カオマンガイとも表記されるが、店員さんが厨房にオーダーを入れたときに聞こえた発音からするとカウマンガイのほうが若干近いように感じる。

ところでこのカウマンガイ、wikiには海南鶏飯のタイ版だと書いてある。海南鶏飯は海南島出身の華僑が東南アジアに広めたもので、だからそれがタイに伝わっていてもおかしくはないが、真偽のほどは不明だ。

ただ、鶏肉がご飯の上に乗せられていることが多いカウマンガイも、こうして肉とご飯を分けて盛ってあると海南鶏飯のような雰囲気ではある。

ご飯はちゃんとジャスミンライス。1993年の米騒動のとき、タイ政府は日本の窮状に対して上等なジャスミンライスを安価で融通してくれた。それなのに日本人はくさいだのまずいだの騒ぎ立て、結果タイ米で国産米を水増ししたブレンド米などというものができた。一方そのころ私はタイ米を安く購入できて喜んでいたのに、安いタイ米が全てブレンド米のほうに使われてしまったので憤っていた。

しかし発狂する周囲を尻目に安く買ったタイ米は存分に楽しめた。あの時代から比べると、ジャスミンライスもだいぶお高いものになってしまっている。

セットはスープの他にサラダが付くが、インド料理屋で出るようなキャベツの千切りにフレンチドレッシングかけたようなものだったので撮影はしていない。スープのほうは鶏ガラベースにナンプラーの味がしてうまい。

さて肝腎のカウマンガイ。カウマンガイは店によって垂れの味に独自性が出るようだ。この店のたれはしょうががガッツリ効いていてちょっと辛め。鶏肉の味を引き立て、ご飯との相性もよい。どうやらタイでは辛いタレのカウマンガイもあるようだが、今まで日本で食べたカウマンガイで辛いタレのものはなかったように思う。

この店はなかなかの味なので他のものや「牛ラーメン」も食べてみたいと思う。もっともそもそも都内のタイ料理屋でまずかったという記憶はなく、タイ料理は平均的にうまいものなのだ。

イムディの場所

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