上野 蘭州牛肉麺 馬記 蘭州拉麺に似たなにか

神保町の馬子禄牛肉面を嚆矢として都内には雨後の竹の子のごとく蘭州拉麺の店ができている。ただ、それらがすべて正統な蘭州拉麺であるとはとても思えないので、在日中国人が便乗で始めたものもあるのだろう。とりあえず私が知る限りにおいて、中国にある店の正式な暖簾分け、もしくは支店として展開しているのは、神保町の馬子禄、六本木の金味徳のみ。末広町の思泊湖は中国でフランチャイズ展開をしている企業なので、支店というよりは日本のフランチャイズ店なのかもしれない。馬子禄と金味徳の蘭州拉麺が、中国で食べたのとほぼかわらない本物の味であることは間違いない。金味徳についてはいずれとりあげるつもりだが、いかんせん六本木は遠くて行きにくいので後回しになると思う。



上野に突如できた店

上野から秋葉原にかけてはよくうろついている。先日上野の業務スーパーで買い物をしてから中央通りを秋葉原方面に向かった時に蘭州拉麺の店ができていることに気がついた。そのときは時間がなくて入れず、今日あらためて食べに行ってきた。

ただ、入り口に牛肉チョーメンなるものの手書きメニューが掲げられているので一気に不安になる。チョーメンといえばネパールなどを中心としたヒマラヤのふもとの国々で食べられている焼きそばだ。

店内に入ると、ムスリム女性に特徴的なヒジャブをかぶった女性店員が応対してきた。蘭州拉麺は回族の料理ではあるが、回族女性は日常的にヒジャブをかぶったりはしないので、他のイスラーム圏の国の人ではないだろうか?

牛肉麺は馬子禄と同じ880円。中国ではありえない麻婆丼セットなどというものがあるのは日本人に迎合した部分だろう。

麺は馬子禄が3種類なのに対し、中太麺を加えた4種類から選べる。この点は金味徳と同様。

串羊肉を注文したが、ランチタイムはできないようだ。

酒も提供している。

西安で毎日のように食べていた蘭州拉麺は麺の太さは問答無用で中太麺だった。だから馬子禄の細麺はちょっと細すぎに感じる。ということでここでは中太麺で注文。

見た目は確かに蘭州拉麺。

麺の太さもそれなりに均等なので、ちゃんとした修行をした職人が伸ばしているのだろう。

ただ、麺の味は打ち立てのようには思えなかった。確かに厨房では麺を伸ばしている様子が見られた。だが、これは日本で作られた「中華麺」のような食感で、打ち立て麺の食感とは違う。

牛肉はどうも薄切り肉を焼いたもののようだ。本来蘭州拉麺は牛骨や牛肉のブロックでだしをとる。西安で通っていた店は、大鍋の中に牛肉の塊だけが入っていた。そして、だしがらの肉を切ってトッピングにしている。それがないということは牛肉でだしをとっていないのではないかと思われる。

辣油の味でごまかしてはいるが、スープは日本の醤油ラーメンのような味がする。醤油ラーメンのスープを薄めて辣油と香菜を乗せればこんな味になるのではないか?

これは蘭州拉麺ではなく、日本のラーメンを蘭州拉麺っぽくアレンジしたものではないかとも思える。

逆に言えば日本人向きの味になっているのだろう。しかし、中国で蘭州拉麺を食べていた人が現地で味わった味を求めて行くには適さない。ここで食べるならここから30分ほど歩いて神保町まで行ったほうがいい。

馬記というのは確かに中国にもある。だがこの店が中国の馬記の支店なのかフランチャイズなのかはまったく不明。厨房からは中国語も聞こえてくるものの、回族特有の帽子はかぶっておらず、蘭州やその近隣の回族ではない可能性も高い。今都内にできている蘭州拉麺の店はほとんどがそういうものではないだろうか?

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