上野に行ったら老酒舗。中華に限らなければもうちょっと選択肢は増えるが、中華だったら老酒舗。「ここ」という店があるのはめんどうがなくてありがたい。
ランチタイムに行ったらまたランチメニューの一部が変わっていた。こうやって新しいものを提供してくれるのがまたありがたい。
料理のうまさは外見では決まらない
とうことで今回はトマトと牛肉炒めを選んだ。
この見た目なら、きっとトマトを使っているだけで「イタリアンみたーい」とか言い出すバカは湧くまい。
一口食べてみて、なんとなく懐かしさを感じた。
トマトと長ネギが合わさった味が、干烧虾仁っぽい。といっても、もちろんトマトケチャップを使う日本式タイプだが。
甲殻類アレルギーが出るようになってからもう20年以上食べていない干烧虾仁の味が思い起こされる。
トマトと牛肉が合うのは言うまでもない。
牛肉はきちんと下味がつけてあってやわらかく、非常に飯が進む。
この店の厨房で働いているスタッフはだいたい普段着だ。中でも中心になって腕をふるっているのは、アニマル・ウォリアーのような髪型をした太ったおとっつぁんだ。
日本人は中身より見た目を重視するから、料理人は髪型がどうの、服装がどうのと小うるさい。だが、普段着のアニマル・ウォリアーのおっさんよりうまい料理を作れる日本人がどれだけいるだろうか?
老子は言った。
是以圣人被褐而怀玉
聖人は、ボロ布を着ていても心に玉を抱いているのだ
中国には、見た目より中身が大切だという思想がある。まず外見から判断する日本人とは違う。
この店のおとっつぁんが聖人だというわけではないが、うまいものを作れる名人だということは確かだ。料理の腕に服装は関係ない。
ご飯はおかわりして、半分食べた後残ったたれに全部投入してたれまでおいしくいただいた。
ところで、食後この店の系列店である羊香味坊の前を通ったら、客の入りが7割り程度だった。やっと孤独のグルメ効果が薄れてきたらしい。昼に座れる隙間があるなら、今度行ってみようと思う。
老酒舗
ジャンル:中華料理
アクセス:JR京浜東北線御徒町駅南口 徒歩2分
住所:〒110-0005 東京都台東区上野5-10‐12(地図)
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情報掲載日:2019年3月20日