新規開拓期間継続中。
新規開拓ということで言うなら、アメ横の屋台も2店ほどしか利用したことがないので、アメ横屋台も開拓しようと中華屋台エリアをうろついた。
油泼面=ペペロンチーノという発想
各店のメニュー看板を眺めながら歩く。
すると目に入ってきたのがこれ。
JRのガード下側にある平成福順の看板に、油泼手打面とあるのに気がついた。
前は何度も通っていたのにこんなの出しているとは知らなかったそんなの…
ということでさっそく油泼面を注文。
席についてよくよく見ると「西安風ペペロンチーノ手打ちラーメン」というちょっとトチ狂った日本語メニューがついていた。
油泼面が600円と安かったので、麻辣鸭翅も注文。
麻辣分は弱いものの味付け自体は中国を思わせてとてもうまい。
これは作り置きですぐ出てきた。
骨にへばりついた肉をこそげ取るように齧っていると、厨房からバンバン言う音が聞こえる。どうやら麺は作り置きではなく、中国と同様ちゃんと注文が入ってから打つようだ。
油泼面はゆでた麺の上に香辛料などを乗せてから熱した油をぶっかける。
そのときはねた唐辛子もそのままに出してくるのが、実質より見た目を重視する日本と正反対でよろしい。
しっかり混ぜ合わせ、全体に味をなじませる。
麺はこの太さ。
一口食べると、唐辛子の辛さよりクミンの風味がガツンと来て意表を突かれ、そのうまさにおどろいた。
クミンは大好きで自宅でもよく使う。
唐辛子とにんにく、それに油。オリーブオイルではないとはいえ、確かにアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノと言えないこともない。
調味料と香辛料が調和する味に、現打の幅広麺がベストマッチ。
いままで、幅広蘭州拉麺や刀削麺を使った油泼面を食べてきたけれど、麺と味付けがちぐはぐな感じがしていた。
油泼面はまさにこの麺をうまく食べるために作られた料理ではないかと思う。
まさかこんなにうまい油泼面がよく通るアメ横にあったとは思いもよらないことだった。まさに灯台下暗しとはこのことだ。
アメ横の中華屋台には他にもうまい料理が隠れているかもしれないので、今後はアメ横の開拓もしなくてはならないだろう。