大山周辺で昼飯っていうことで、駅近くのひょうたんばかりでは芸がないと、遊座大山商店街をちょっと歩くと、中華料理屋とタイ料理屋が向かい合わせになっていた。中華料理屋のランチメニューを見ると、まったく入る気が起こらないいかにも日本人向けですという内容だったので、向かいの2階にあるタイ料理屋、プリックタイに入ってみた。
プリックタイという店名は、タイフェスなどで見た記憶がある。こんなところにあるとは知らなかった。
入店すると、タイ人のおばちゃんたちが一段高い客席に座ってだべっておられたので、タイ人のおばちゃんがたむろす店ならうまいのではないかとちょっと期待した。
蠔油だけではうまくない
カオカプラウと書いてあるが、肉バジル炒めごはんということはパッガパオであろうと思ったので注文。
まず、厨房から炒める音がしない。鍋で温めたものをご飯に乗せて出してきた。
おそらくまとめて作ってあるものを注文が入ったら人数分温めるということではないかと思う。
ガパオは破片のようなものがわりと多めに入っている。
肉は鶏肉。
で、味付けがなあ…
通常、パッガバオガイは、シーユーカオ=醤油、ナムマンホイ=蠔油、ナンプラーを使う。でもこれは蠔油の味しかしない。しかも業務スーパーで売ってるタイ製造の蠔油の味。タイ製のほうが安いので愛用しているからよくわかる。正直な話タイ製蠔油は李錦記どころか中国の安メーカーのやつより味は劣る。
だが、さすがタイ製だけあってナンプラーとの相性はいい。と言うより、タイ製蠔油はナンプラーと合わせなければまずい。
ところがこの店のはナンプラーの味も香りもまったくしない。
ナンプラーの臭いが苦手という日本人は多いから、日本人に合わせて劣化させてしまっているのだと思う。
辛さもあるかないか程度のピリ辛で物足りない。
やっぱりひょうたんに行っておけばよかった。
ところで、カオカプラウというのは検索してもこの店の情報しか出てこない。
ということで、wikiでタイ文字の項目を出し、メニューにあるタイ語を一文字ずつ文字を並べていった。
ข้าวกะเพราไข่ดาวをgoogle翻訳で訳すと「バジルライス、目玉焼きと出た」。読ませると「カウガッパオカイダーウ」のように聞こえる。
ข้าวはカウ=ご飯
กะเพราはガッパオ=ホーリーバジル
ไข่ดาวはカイダーウ=目玉焼き
ということのようだ。つまりガパオライス目玉焼きとなる。
メニューに嘘偽りはなく、ご飯もガパオも目玉焼きも入っておる。そしてどこにもパッガパオガイなどとは書いていないから、パッガパオガイと味が違うからと言って文句を言ってはいけないのだということがわかった。
なるほど奥が深い(深くない)。
プリックタイ
ジャンル:タイ料理
アクセス:東武東上線大山駅北口 徒歩2分
都営三田線板橋区役所前駅A3番出口 徒歩10分
住所:〒173-0014 東京都板橋区大山東町22-5 2F(地図)
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情報掲載日:2019年8月8日