なんかもう自分で麺を打つのに慣れてきて、市販の麺をあまり買わなくなってきた。
というか、日本の中華麺はもちろんのこと、次善策として用いていたうどんとか冷や麦なんかも、自分が作る台湾式や中国式の麺料理にはあんまり合わないなというのがその理由。
あと池袋のドン・キホーテで1kgの中力粉が100円ぐらいで買えるから、業務スーパーの安いうどんを買うよりもっと割安になるというのもその理由の一つ。
芝麻醬買ったから麻醬麵つくる
先日中秋節のために月餅を買うついでに、芝麻醬も買っておいた。「チーマージャン」などと書いてあるがこんな発音で言っても通じはしない。特に芝は音が乏しい日本語の表記では正確な音は表せない。
ということで麻醤麺を作ることにした。麻醤麺は台湾に住んでいたころよく食べた。
まず適当に麺を打つ。
器に芝麻醬、醤油、砂糖、麻油を適当に入れておく。
まぜる。
茹でた麺をよそい、蔥花を散らしたらできあがり。
しっかり混ぜて食う。
台湾で食べていた麻醤麺をそれなりに再現できたと思う。ゴマの味が濃厚でうまい。
中国福建省の沙县拌面には花生醬の他に芝麻醬を使うバージョンもあるというから、その芝麻醬バージョンが福建移民とともに台湾に伝えられたものだろうと思われる。
台湾では沙县拌面のような花生醬のものは見たことがない。探せばあるかもしれないが、メジャーではないことは確かだ。
麻醤麺はうまいが口の中の水分をもっていかれる。なので紫菜雞蛋湯も作った。
紫菜雞蛋湯は台湾の食堂ではよく見る定番スープの一つ。
台湾にいると、日本人が魯肉飯だけとか麺だけをぼそぼそ食っているのをよく見かける。しかし、台湾ではご飯物や乾麺にはスープもつけ、好みによって他のおかずや小菜などもつけるのが常識だ。
店によってはスープは無料提供しているところもある。
お湯沸かして鶏ガラスープの元混ぜて、海苔をちぎって入れ、タマゴを落として適当にほぐして固まったらできあがり。
蔥花作りすぎたからこっちにも加える。
台湾ではシート海苔ではなくもっと荒い岩のりのようなものを使っているが、今回は普通のシート海苔で代用。
日本時代からのものかそれ以前からかは知らんけど、台湾でも海苔はよく食べられている。
というときっとこんなことを言うバカが湧くのだろうな。
「海苔を消化できるのは日本人だけ!」
海藻を分解できる腸内細菌を持つのは日本人だけというのを自慢するバカがバカすぎる
数年前に、海藻を分解できる酵素を作り出せる腸内細菌を持つのは日本人だけというニュースが流れた。
現在ではこれが変に独り歩きして、なぜかバカなネトウヨが海藻を消化できるのは日本人だけだから偉いみたいな、トチ狂った自慢をしていたりする。
外国人は海苔巻を食べても消化できない。ぼくは海苔を消化できる日本人でよかったなどと、たかが海苔を消化できることに酔っているキチガイもいた。
日本人が海藻を分解できる腸内細菌を持つということ自体は事実のようだ。フランスの研究者がそれを確認している。
ただ、この調査で調べられたのは、日本人と北米人の腸内細菌のみで、世界中の人達が調べられたわけではない。
しかも、調査対象は北米人18人に日本人が13人と非常に少数であり、海藻を分解できる腸内細菌を持っていたのは、13人の日本人のうちわずか5人で半数にも満たない。
さらに言えば、これは生の海藻が腸内に入った時という条件がある。加熱した海藻ならこんな特殊な細菌を持っていなくても分解できる。
つまりここからわかるのは、日本人の祖先が生の海藻を貪り食っていたということだけで、しかもそれを受け継いでいるのは日本人の一部に過ぎないということ。
全世界、特に沿岸部に住む他国の人の腸内細菌を調べてみれば、同じような機能をもった細菌が発見される可能性もあるというのは言うまでもない。
要するに、こんなものは「ふーん」と聞いていればいいだけの話で、自慢するようなことでなないのだ。