今日から代々木公園で開催されている日本-インドネシア市民友好フェスティバルに行ってきた。
以前はそこそこの人手がみられたが近年はどうも下火になっているイベントだ。今日もぐずついた天気だったとはいえ非常に閑散としていた。インドネシアとはかくもマイナーな国であったろうか?
とりあえずインドネシアといえばご飯物であろう。
他の店で1000円となっていたナシチャンプルがここでは800円だったのでこの店を選んだ。
しかしその横を見るとルンダンなる牛肉煮込みがあり、100円足せばご飯つきなのでこちらを選択。
こちらがルンダン。サンバルソースはかけるかどうか希望をきいてくれる。
wikiによればルンダンとは牛肉をココナッツミルクで煮込んだ料理。しかしこれはあまりココナッツミルクっぽさを感じなかった。どちらかといえばビーフシチューのような味。
牛肉の繊維がほぐれるまでしっかり煮てあって非常にうまい。
ほんとうはえびせんを砕いてまぜたほうがよりおいしくなるのだろうが甲殻類アレルギーゆえ大変申し訳無いことだが食べなかった。
次にヤギ肉が食べたかったのでこの店を選択。
店名にもなっている看板料理のミーバッソは食べたことがないので、これも注文した。
ヤギ肉の串焼きは作り置き。
麺を茹でる間に食べる。
甘いたれがからまって、ビーナッツソースベースのサテーとはまた違った風味だ。
食感は厚めのジャーキーといった感じ。中国や沖縄でヤギ肉をたくさん食べてきており、ヤギ肉には慣れている。でもこの串焼きはあまりヤギっぽさを感じないのでちょっと不満。
そしてこちらがインドネシアの鶏そば「ミーバッソ」。
インドネシアのといっても華僑が伝えたものであることは間違いない。インドネシアで麺を「ミー」と言うのは福建語がそのまま定着したためであろう。
バッソというのは肉団子のことのようだ。しかしこれも福建語から来ているなら、元は肉燥、肉のそぼろだったものが肉団子に形を変えていった可能性もある。
こちらもサンバルソースは希望による。
麺は台湾でもよく見る雞蛋麵。
鶏だしのスープはサンバルソースにまけないうまみがあり、日本のクソまずい中華麺より控えめな麺とよく合う。
ただ、肉団子のほうはつなぎ多めであまり鶏肉の味がしなかった。そこらへんはフェスで安価に出すためには仕方がないのかもしれない。
最期に甘いものを食べたいと思い見て回ると、黑米粥のごときものがあったので食べてみることにした。
500円にしては量が少ない。
糊状になったところにまだ粒が残っている黒米が混じっている。
味は中国の黑米粥より甘め。
しかしココナッツミルクがかかっているとなんでもココナッツミルク味になってしまうな。
台湾に住んでいたころはたまにインドネシア人の店に食べに行った。台北駅北側の地下街にはインドネシア料理の自助餐が何軒かある。
そこはインドネシア人御用達といった感じで、インドネシア人たちの憩いの場所でもあり、台湾人はあまり入らない。そんなところでも自分は気にせず入っていき、適当におかずを選んで食べていた。
インドネシア人向けの店ばかりだからインドネシアそのままの味だと思われるその料理はココナッツミルクを入れたものが多く、タイ料理にも近い味わいで、ムスリムの店であるゆえに牛の内蔵料理が多かった。
台湾では豚の内蔵は珍しくないが牛の内蔵は珍しい。
そんな台湾での体験と比べると、このフェスに出されていた料理はバラエティーに乏しいように思えた。