新宿中央公園のマレーシアフェアに行った後、腹ごなしもかねて百人町の東京媽祖廟まで拜拜に行った。
https://あじあめし.tokyo/post-1840/
で、そこから大久保駅前を通り過ぎて中央線の向こう側に行くと、タイ料理弁当とタイのお菓子を売っているルンルアン お菓子処がある。
なぜか中国語でおばちゃんの身の上話を聞かされる
マレーシアフェアでだいぶお腹いっぱいになっていたので、今日は寄らずに通り過ぎようかと思ったところ、店の入り口にこんな張り紙があった。
粽子好きやねん…
ふらふらと入ってちまきを食べたいと店のムスリムのおばちゃんに告げると、甘いのと甘くないのがあるという。
見るとそんなに大きくないので、どちらも1つずつもらうことにした。
店内で食べていくというと電子レンジで温めてくれた。
こっちが甘くないほう。
米粒ではなくもち粉を使った客家粽に近い。客家が伝えたものかと思って帰宅後調べると、タイ語ではバチャーンと言うそうだ。福建語の肉粽がなまったもので、つまり福建移民が伝えたものと思われる。
甘いほうもバチャーンなのだろうか?
甘くないほうはピリ辛でいかにもタイ料理っぽい。
こっちが甘いほう。葉っぱを開いたら外側が破れて中身が露出した。
ココナッツの実が甘く味付けして包んである。
どっちがうまいかと言えば甘いほうがうまいように思う。
おばちゃんは店内で流れている歌にノリノリで「イェーイ」などと奇声あげてフリーダムだった。
おばちゃんに中国のちまきは食べたことがあるがタイのちまきは初めてだと言うと、中国に行ったことがあるのかと聞かれた。あると答えるといきなり
「你是中國人嗎?」と聞かれた。
「不是我是日本人」と答えて「妳是華人嗎?」と聞くとそうだという。
日本人だっつってんのに第二次世界大戦の時にご両親が中国からタイに逃げて、自分はタイで育ったとか、台湾に留学してそのとき中国語を覚えたという身の上話を中国語で聞かされた。
華人系タイ人ムスリムのおばちゃんの半生を中国語で語られるという謎の空間がそこにはあった。
店を出る時また遊びに来てと言われたので、おもしろいからまた行こうと思う。