11月25日から27日まで台北に行ってきた。日程が短いこともあり、とにかく食えるだけ詰め込んだという感じで、中日などは数えてみると1日のうちに6食ぐらいは食べたのではないかと思う。
このブログの目的は、主に東京都内と近隣のアジア系料理店を紹介することだけれど、特別編という感じで台北で食べたものも紹介していこうと思う。
もちもち麺で辛うまい乾麺
台北101がそびえ立つ信義区。
MRT淡水信義線の台北101/世貿駅で降り、台北101とは反対側に行くと、無味乾燥なイメージの信義区とは正反対の庶民的な町が広がる。
そこにある大王麻辣は、激辛チャレンジで有名な店だ。
超級辣麻辣乾麺は、食べきると賞金500NTドルがもらえるということで、数多くの台湾人YouTuberが挑戦し、散っていった。
この店での辛さレベルの解説。
軽軽辣:お子様でも食べられる
軽辣:普段辛いものを食べている人に合っている
中辣:他の店でいつもとても辛いものを食べる人に
重辣:他の店で何を食べるものに辛さを感じない人に
超級辣:命知らずの人に
台湾にはこういう伝票にほしいものをチェックして注文するスタイルの店が多い。
自分はただ辛くてうまいものが食いたいだけなのでチャレンジなどせず、中辣の麻辣乾麺と、軽軽辣の麻辣抄手、それと花枝丸湯を注文した。
まず花枝丸湯。
花枝、つまりコウイカのすり身団子のスープ。
ぶりっとした歯ごたえでイカの味が濃く、これだけでも看板メニューにできるのではないかというレベルでうまい。
スープもしっかりだしが効いた味。
麻辣抄手。抄手は四川省でのワンタンの呼び名。
台湾には戦後国民党の敗残兵と中国人難民が大挙押し寄せた。
国民党というか蒋介石の国府軍は日本軍に南京から追い出された後重慶に拠点を置いていたため、四川出身者も台湾に多く渡っている。
台湾では抄手といえば紅油抄手=抄手の辣油がけが一般的だ。
餡がぎっしりつまり、そしてこれも歯ごたえたあってうまい。手間を惜しまず練っている証拠だ。
麻辣乾麺の辛さと重なるとやばいと思って日和って軽軽辣にしたが、もっと辛くてもよかったと思う。
そして麻辣乾麺。
肉味噌に油蔥酥がたっぷり入っている。
乾麺はよく混ぜるのがおいしく食べる秘訣。
辛さは自分好みのほどよい辛さ。ただ、麻辣といいつつ麻はまったく感じない。
肉味噌は大豆を発酵させた調味料を使ってあるらしく、豆のつぶが混じっている。
それが油蔥酥の香ばしさと混ざり合い絶妙なうまさをかもしだしている。
麺はもちもち食感。
台湾ではいろんな種類の乾麺を食べたがその中でもトップクラスのうまさだと思う。
場所的にめんどくさいところだが、それでも次回から必ず行く店に入れておきたい。