代々木公園で今日と明日開催されるフィリピンフェスティバルに行ってきた。
昨年は日比谷公園で開催さたのと多分同じイベントのはずだ。
今年はクリスマスフェスティバルとなっていて、ちょっと気が早いようだがフィリピン人が浮かれていた。
まずいのとうまいのと一品ずつ
フィリピンフェスティバルは、タイフェスなど日本人をメインターゲットにしたフードイベントとは異なり、在日フィリピン人たちが集まって故郷をなつかしみつつ旧交を温めることが主眼であるようだ。
そのため、フードブースの中には日本語の表記がないものもある。
日比谷公園より利便性がいいからか、それとも行った時間帯の問題なのか、昨年よりはるかに人がおおく、どの屋台にも行列ができている。
というか、正確にいうならフィリピン料理の屋台にはどこも行列ができていた。
その中に、なぜかトルコ国旗を付けた屋台と、日本人がやっているソース焼きそばの屋台もあって、そこには行列はできていない。
そりゃまあわざわざフィリピンフェスティバルに行って日本のソース焼きそばなんてものを買うバカはいないだろう。
とりあえず比較的行列が少ないところに並んだ。
いくつか並ぶメニューから、麺類らしきLOMIというのを注文。
できるまで5分かかると言われたが、5分程度ならと待つことにした。
やっとできたのがこれ。
うどん状の麺が入っている。っていうか食べてみたら明らかに業務スーパーで安売りしているようなチルドうどんの食感だった。
スープは何味だかよくわからないけれど味は悪くない。ただ、ニンジンも玉ねぎも生煮え。しかも生に近いほうの生煮え。
安売りチルドうどんと生煮え野菜ではうまく感じられるはずがない。
だからといって捨てるようなことはせず全部食べた。金を出して買ったのだから残してもいいなどと考えるゴミクズとは違う。
このままでは帰れんと、再び別のところに並ぶことに。
いろんな料理の写真を貼り付けている屋台にした。
2-ULAM With RICEと書いてあるのが、おそらくご飯におかず2品ということだろうと推測。
思ったとおり、並べられた料理から2品選べるというスタイルだった。
豚肺のピリ辛炒め「BOPIS」と、芋がらとタロイモ葉のココナツ煮込み「LAING」。
豚の肺は初めて食べる。特にくせもなく、辛さも本当にピリ辛程度でご飯とよく合う。
良くも悪くもさほど特徴がない味。
芋がらというのは芋から伸びる茎のこと。
日本でもタロイモの系統に属する里芋の茎を干したものが食用にされている。子供のころはよく味噌汁の具として芋がらが入っていた。
ここで使われているのはおそらくタロイモの芋がらだろう。
ココナッツミルクの味が強い甘い煮物で、芋がらと葉っぱだけでなく豚肉も入っている。これは非常にうまい。
交互に食べ進め、最終的には全部まぜて食べたらもっとうまかった。最初からこっちの店に並んでいればよかったのだ。
フィリピン料理はいい意味でまだ日本人にあまり知られておらず、だから日本人客も少なくて、故郷の味を求めて来るフィリピン人のためにフィリピンの味そのままで出している屋台が多いのだと思う。いや、最初のところは大外れだったが…
このまま日本人よりフィリピン人のほうが多いイベントとして維持してくれれば俺が嬉しい。