パキスタンだろうがバングラデシュだろうが、日本だとインドカレーと名乗って店を出しているのは、インドカレーと書いておかないと日本人には伝わらないからだと聞いたことがある。
確かに「パキスタンってカレー食べるんですか」とか聞いてきたバカに会ったことがある。
正確に言えばインドにもパキスタンにもバングラデシュにも「カレー」なる料理はないわけだが、広いくくりとしてのカレーという意味だ。
バカを相手に商売するためにバカにわかるようにしておかないといけないのは大変だと思う。
まあ、それもこれも全部ジンナーのせいだ。ネルーのほうも悪いわけだが。
そんな中、池袋のマルハバは堂々パキスタン料理を名乗っている。
自分が今まで行った中で、一番うまいカレーを食べられる現存する店はどこかと問われれば迷わずマルハバだと答える。
現存すると注釈をつけるのは、マルハバよりうまかった店がかつて浦和にあったからだ。
とかいいながらマルハバに行くのはかなり久しぶりになる。
やっぱりマトンカレーがうまかった
今日はとにかく寒くなっったので、だったら羊だろうと思った。
池袋ならうまい羊料理にありつくのに苦労はしない。
ただ、中華よりはカレーかなという気分だったので、となればマルハバ一択になる。
店内は土曜ということもあってかそれなりに賑わっていた。
パキスタン人らしき人に連れられて来ているらしき日本人という取り合わせが2組いるのがおもしろい。
幸い土曜日でもランチサービスをやっていた。
一番安いAセットを、マトンカレー、ライスで注文。
うん、こういうシンプルな取り合わせで十分なんだよ。
サラダはキャベツの切り方が大雑把であんまうまくない。食べはしたがこれならついてなくてよかった。
マトンカレーにはでかいマトンのかたまりがごろごろ。
このへん、ランチでマトンカレーを選ぶと硬くて小さなマトンが申し訳程度にしか入っていないネパール人系のインドカレーの店とは違う。
カレーは相変わらず飛び抜けてうまい。
マトンが柔らかく煮込まれているのに、旨味がしっかり残ってる調理技術はさすがだと思う。
ただ、残念ながらライスが明らかにこれ水分量間違えただろっていうべちゃっとした感じだった。
ビリヤーニだと長粒米を使っているのに、普通のライスだと日本の米というのも残念ポイント。
とはいえ、それを差し引いてもカレーのうまさは際立っている。次はナンを選んでおこう。
ランチのサービスドリンクはミルクティーを選択。メニューにはミルクティーと書いてあるがちゃんとマサラチャイだった。
なにげにマサラチャイも他の店より格段にうまい。
会計をしようとすると、ホールスタッフがカウンターの裏側に潜り込んでいるのが見えた。
立ち上がったときに声をかけても反応がなく、どうしたのかと思ってよく見ると、ちょうどメッカへのお祈りの時間だったようだ。
これはしたり、ムスリムの礼拝の最中に声をかけてしまうとはとんだ失礼なことをした。
ムスリムの店に行くなら、彼らの信仰に敬意を払うべきである。
他者の信仰への敬意も知らず、客へのサービスが最優先されるべきだと思ってるバカな日本人は行くべきではない。
パキスタンレストラン マルハバ
ジャンル:インドカレー
アクセス:東武東上線池袋駅北口 徒歩5分
住所:〒171-0014 東京都豊島区池袋2-63-6 パレスガーデンミラノ 1F(地図)
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情報掲載日:2019年12月7日