台湾人はみんな朝食に蛋餅を食べている。
なんてことはないのだが、蛋餅が台湾の伝統式朝食の一つであることは間違いない。
蛋餅を初めて食べたのはもう30年ほど前のこと。
今はもう無き麒麟ホテルに泊まって、朝ごはんを求めて祖師廟のほうに行くと一店だけ開いている店があった。メニューに排骨飯があったから注文すると、カタコトの日本語ができる店のおとっつぁんが朝はないという。で、「タマゴヤキ」ならあると言われて出てきたのが、蛋餅だった。もっともその当時は蛋餅という名称は知らなかった。
シンプルながらもとてもおいしい蛋餅を初体験した自分は、帰国後になんとか再現してみようといろいろ試してみたものの、まだネットも普及していない折のこと正しい作り方がわからず失敗に終わった。
今は作り方を知ろうと思えばいくらでも調べられるので便利なものである。
厚すぎる蛋餅はそれはそれでうまかった
てなわけで、必要なのは中力粉と地瓜粉。
|
地瓜粉もネットで買えるから便利なものだ。
ちなみにこのリンクから誰かが購入すると自分に楽天ポイントが入ることになるのでどんどん買ってほしい。
中力粉7:地瓜粉3ぐらいの割合がいいらしいが目分量。
水の量も目分量。多分お好み焼き作るぐらいの感じ。
青ネギのみじん切りを投入しさらに混ぜる。
そして焼く。しかしフライパンの大きさに対して生地を多く作ってしまったので厚くなってしまった。
表面がパリパリになるぐらい両面しっかり焼く。
お店では焼いた生地の上にタマゴを乗せてからひっくり返すけど、フライパンでそれをやると失敗する可能性が高いので、一度生地を取り出してからタマゴ投入。黄身は潰して広げる。
上に生地を乗せて焼く。
だいたいタマゴが焼けたであろうところでひっくりかえして火を止める。
最近の蛋餅はチーズ入りがはやりなので、とろけるチーズを乗せたが別に乗せなくてもいい。
端から折りたたむように丸めればできあがり。
適当に切り分けて金蘭の醬油膏をかければかなり台湾っぽい。
断面。やはり普通の蛋餅の2倍ぐらいの厚みがある。
しかし、厚い分食感がQ弾になっていてこれはこれでうまい。
やはり中力粉と地瓜粉の組み合わせが重要。
薄力粉だけでも似たようなものは作れないでもないが、それはきっと日本人の料理研究家とかが作る「魯肉飯の再現」的なこれっぽっちも再現できていないものになるであろう。
しかし日本人の料理研究家ってなんで自分で食ったことがないのがバレバレなものを「再現」とか言って再現しようとして失敗するんだろうな?