神保町 川府 肉夹馍+酸辣粉

神保町で本を探さねばならなかったのでついでに昼食も神保町で摂ることにした。最近のすずらん通りは本屋が激減している反面飲食街としては充実してきている。

この川府という店は存在自体は知っていたものの、外見からお高そうな店だと思い敬遠していた。



四川料理の店なのに肉夹馍

しかし、建物の凹んだところにランチ用看板を発見したので見てみると、そこに肉夹馍とあった。

なぜ四川料理の店で肉夹馍?と思いはしたものの入ってみることにした。

入ってみるとやはり高級店っぽい作りだ。

ランチメニューを見ると、店の雰囲気に反しわりと庶民価格になっている。

8割ぐらいは日本人向けのどうでもいいメニューの中で異彩を放つのが肉夹馍。

酸辣粉とのセットになっているのでそれを注文した。

これをランチタイムに注文する日本人はいるのだろうか?明らかに中国人向けと思われるセットだ。

肉夹馍に香菜が大量に挟まれている。

西安で肉夹馍に香菜を挟むことはない。

香菜がこれでもかと入れてある。

帰宅後調べてみると、四川でも肉夹馍は食べられているようだ。

四川省と陝西省は一部接しているので陝西省から伝わったものと思われる。

とはいえ、四川省でも香菜は挟まないらしい。

末広町のMoogaの肉夹馍は西安式に香菜は挟んでいないスタイルだ。香菜はオプションで別料金になっている。

しかしこの店は問答無用で香菜まみれ。やはり中国人向けなのだと思われる。あるいはシェフの趣味だろうか?

西安的ではないが香菜好きには非常にありがたい。

味はまさしく西安の肉夹馍+香菜。香菜が加わるとよりうまい。

こう言っては悪いが専門店のMoogaよりもうまい。そのへんはやはりこれだけの店で腕をふるう料理人の腕の差が出たというところだろう。

重慶小吃酸辣粉

この毒々しいまでの赤さと厚みのある油の層。非常に四川的ですばらしい。

粉というのは粉丝、つまり日本語で言う春雨のこと。

粉丝は中国では一般的に緑豆のデンプンを使う。だが帰宅後調べてみると、酸辣粉に使う粉丝はサツマイモデンプンのようだ。

味は見た目ほどは辛くない。食べやすいレベルの辛さの後からじんわり花椒の麻が来る。

酸辣粉は重慶の小吃だという。

重慶は今は政府直轄市になっているが、自分が留学中は四川省だった。

地理的には巴蜀の地のうち巴にあたる土地で、食文化的には四川料理になる。

酸辣粉には伝説がある。話は東漢末まで遡る。劉関張の3人が桃園で義を結んだ後、当時好まれていた粉丝に3人の交情が長く続くようにとの願いを込め、また唐辛子の一種の小尖椒、酸菜、紅糖、黄連を加えて、3人ならば酸甜苦辣なにも怖くないという気持ちを分かち合うために作られたのだという。

とまあ三国志ファンが食いつきそうなネタではある。

だが中国に唐辛子が伝わったのは早く見積もっても16世紀だし、劉関張の桃園結義は演義で作られたフィクションだ。

つまりは三国演義が成立した後に作られた架空の話だということになる。

ところで関係ない話をすると、田中芳樹という作家が自分が三国志が好きではないからか中国では三国志などほとんど知られていないという大嘘をついたことがあって、今でもそれを鵜呑みにして信じているアホがおる。

だが、三国志の各場面は京劇、大衆劇、人形劇などで人気の演目だし、このようにちょっとした小吃にまで三国志を利用した嘘伝説が作られているくらいで、もともと非常に人気があった。

だいたい、中国各地で信仰されている関聖帝君が三国時代の武将であることを知らない中国人などいない。

閑話休題。

酸辣粉はそれほど辛くはなかったものの、使われているスパイスや生薬のせいだろうか、食べ進むうちにじんわり汗ばんできた。

なかなかのおいしさで、粉丝は全部食べた。ただ、肉夹馍も一つでお腹いっぱいになる量なので、さすがにスープまでは腹の余裕がなく残してしまったのはちょっと惜しい。

会計時に聞いてみたら肉夹馍単品で持ち帰りができるというので、次は持ち帰りにしよう。

本格四川料理 刀削麺 川府 神保町店
本格四川料理 刀削麺 川府 神保町店
ジャンル:四川料理・刀削麺・個室
アクセス:地下鉄神保町駅 A7番出口 徒歩2分
住所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-5-1 神保町須賀ビル2F(地図
姉妹店:本格四川料理 刀削麺 川府 日本橋店台湾美食料理 留園 神保町店
ネット予約:本格四川料理 刀削麺 川府 神保町店のコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 神保町×四川料理
情報掲載日:2019年2月3日

川府の場所

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