池袋 大沪邨 葱油面+大馄饨汤

昼過ぎに池袋の北口をうろうろして昼飯にありつける店を探す。探すといっても池袋北口は選び放題なのでかえって迷ってまとまらないという贅沢な状況に陥るわけだ。

羊にするか、一人火鍋にするかなどと思いながらとりあえずロサ会館のほうに行って目に止まったのがこの看板。

以前も昼時に見たことがあるが、ランチメニューの表示がなかったので入らずにいた。

だが、ランチメニューがなくても上海料理屋なら上海炒麺ぐらいあるだろうと思い、入ってみることにした。

エレベーターで3階へ。

ここが入り口。

一瞬これが入り口だとはわからずに、階を間違ったかと思った。

中は池袋の中国人の店とは思えない静かで落ち着いた雰囲気。

先客は日本人の2人連れ1組だけだった。



素朴で何度でも食べたい上海小吃

席を見るとちゃんとランチメニューが置いてあった。しかも680円と安い。

店のご主人らしきおとっつぁんがやってきて、この2つを強力プッシュしてきた。

もとより上海料理の店に入って麻婆豆腐など食うつもりはない。

おとっつぁんがこっちのほうがいいという葱油面+大馄饨汤をそのまま注文。

思えば、ランチタイム終了間際だったので、一番手早く作れるものをすすめられらような気もする。

上海料理には馴染みがない。正確に言えば、台北に住んでいた時に小籠包や飯糰、生煎包など、戦後に敗残国府軍兵とともに台湾に渡った上海系の人たちが伝えた小吃には馴染みがあるが、上海そのままの味というものには馴染みがない。

西安に留学中、日本人数名でタクシーに乗って日本語で話していたら、運ちゃんにお前たちは上海人かと聞かれたので、すっとぼけてそうだよと答えた。それで通ってしまうぐらい、西安と上海は遠く、言葉も文化も違う。実際西安に上海料理店があったかどうかは不明であるが、自分は食べたことはない。

だから葱油面は初体験だ。

帰宅後調べると、葱油拌面とも呼ぶらしい。拌面、つまり日本でいうまぜそばの一種だ。

しっかり麺とたれをからめてから食べる。

葱油と醤油だけの非常にシンプルな味。

しかしじっくり飴色になるまで揚げた葱の香ばしさがすばらしい。

油と醤油だけの味付けなのに、油はしつこくなく、醤油はきつすぎず、絶妙な味にまとまっている。

葱を焦がさず、焦げ臭くせずに、香ばしさはしっかり出すには用心が必要だ。用心というのは日本語の「ようじん」ではなく、心を尽くすという意味だ。

非常にシンプルな料理の中に、料理人の“用心”が感じられてまことにうまい。

これで麺が中華麺でなければなおよかった。

大馄饨汤。

スープのほうは特にどうということはない醤油味。

大馄饨というだけあって、非常に大きなワンタン。

皮がつるつるで、餡がぎっしりつまっている。

台北には溫州大餛飩というチェーン店があった。そこの大餛飩の餡はつなぎが多くてそれほどうまくはなかった。

だがこの店の大馄饨は、まるで肉団子のような歯ごたえのある餡がつまっていてうまい。親指の爪の先程度しか餡が入っていないマルちゃんのワンタンとは話が違う。

付け合せは醤萝卜。大根の醤油漬け。醤油漬けといっても醤油そのものに漬けたようなしょっぱさはない。大根は水っぽさがなくてコリコリした食感なので、干すかなにか一手間が加わっているようだ。

デザートはなつめのシロップ漬け「蜜枣」。

お手軽な杏仁豆腐などにせず蜜枣を出してくるあたりに渋みを感じる。

非常にいい店を見つけてしまった。なぜ以前に前を通ったときに入らなかったのか。以前の自分を蹴り飛ばしたい。

こういうシンプルな料理で目を見張るようなおいしさを出せる料理人はきっと凄腕だ。

こんどは咸肉菜饭を食べに行きたい。

池袋 SHANGHAI DINING 大ウ邨
池袋 SHANGHAI DINING 大ウ邨
ジャンル:中華本場上海料理
アクセス:地下鉄丸ノ内線池袋駅 徒歩2分
住所:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-37-15 西形ビル3F(地図
ネット予約:池袋 SHANGHAI DINING 大ウ邨のコース一覧
周辺のお店:ぐるなびぐるなび 池袋×上海料理
情報掲載日:2019年2月10日

大沪邨の場所

ビルの階段は消防法にひっかかるレベルで荷物置き場になっているのでエレベーター推奨。

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