新宿 蝎子王 麻辣羊湯麺

大久保通りを通るときいつも目についていた北京の羊火鍋の店・蝎子王に入ってみた。いずれ入りたいと思っていたのだが、前を通るといつも開いていない時間だった。このへんの店でランチタイムは土日しかやっていないというのは珍しい。

蝎子というのは羊の背骨がサソリのように見えるからそう呼ばれるとのことで、つまりは羊骨スープの火鍋が名物の店だ。



中国人は中華麺の扱いを知らない

ランチのメニュー。

北京の人がやっている店ということで、本物の北京の炸酱面にも大いにひかれるところではある。しかし、初めての利用ということで、ここは羊骨スープの羊湯麺にしてみた。

冷麺やらビビンバやらがあるのは、コリアンタウンの近くということでの便乗であろうか?それとも店主は北京人だが料理人が東北の朝鮮族だったりするのだろうか?

麻辣と麻辣でないのとがあったので麻辣を選択。中辛と大辛どちらがいいかと聞かれたので大辛をお願いした。

大丈夫ですかと念をおされる。ここ最近こう聞かれて大丈夫ではなかったことはないので、大丈夫ですと答えた。

ということでこれが麻辣羊湯麺のセット。

まさか麺類にまでライスがついてくるとは思わなかった。

主食に主食を合わせるラーメンライスとか餃子ライスのごとき日本ならではの食べ方は自分的にはありえないのでちょっと困る。

ということでとりあえずライスは放置して麺のほうへ。

唐辛子が浮いているものの、見た目は辛そうには見えない。しかし食べてみるとちゃんと辛い。中国でよく食べる香辛料の香りがする。

辛いは辛いが、日常的に四川料理を食べている舌にはそれほどの辛さではない。ただ、喉が荒れ気味だったので、舌は平気だが辛さの刺激が喉にいくと咳き込む。

麺は中華麺。

残念ながらスープに鹹水くささを感じる。

最近わかったのは、中国人はこの中華麺の扱いを知らないようだということだ。

中国北方で鹹水を使う麺は蘭州拉麺ぐらいのもので、しかも鹹水くささが出るほどの量を使わないのか、それとも硬水だと鹹水が溶け出ないのか、中国で蘭州拉麺を食べたときに鹹水くささなど感じたことはない。

日本の中華麺のような麺は香港では使うらしい。

周星馳の作品で最も面白いのは『食神』だと思っている。その『食神』の冒頭で、屋台で雜碎麵を食べた食神が、鹹水麺が冷水に通していないから鹹水の味がすると難癖をつけるシーンがある。

だが小麦食の本場の中国北方で日本の中華麺のたぐいが食べられることはない。だから、中国北方出身の人が日本の中華麺を使うと、扱いを知らないためにスープに鹹水くささが入り込んでしまうのだろう。

日本のラーメンが小うるさく湯切り湯切り言うのにはそれなりに理由があるようだ。

いっそのこと日本の中華麺など使わずに、ひやむぎやうどんを使ったほうが中国の味に近くなると思う。自分は自宅で西红柿鸡蛋面や炸酱面などを作るときはうどんの乾麺を使う。中華麺なんてものは絶対に使わない。

3度楽しめるセット

スープはせっかくの羊の味が鹹水の臭みに邪魔されてもったいないことになってしまっている。

スープ本体には羊の味が出て、しかも羊の臭みはない。

ライスの扱いは麺を食べながら考えた。

まず、羊肉を食べずにおいて、ライスに乗っけて羊肉飯にして食べた。

それでライスのかさを減らしてから、付け合せの高菜漬けを全部のっけ、スープを注いだ。

結果、今回の食事でこれが一番うまかった。

3度楽しめるというか、麺のほうはそれほど楽しめなかったけれど、ライスのほうを2パターン楽しめたのでまあいいかと思う。

蝎子王の場所

スポンサーリンク







シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク