池袋北口の陽光城の横の路地に入るといつも派手なネオンを輝かしている店がある。池袋北口や新宿の百人町あたりでよく目にする鸭脖の店の一つだ。
もちろんこの目立つ店の存在は知っていたが、これまで入らなかったのは小魏鸭脖の公式サイトでメニューを見て、ちょっと割高だと思っていたからだ。
鸭脖自体はここでなくても食べられるが、今回入ってみたのはメニューにあった水饺を食べてみたかったから。
わりと理想に近い水饺
鴨肉、つまりアヒル料理を中心に様々な料理が並ぶ。
都内の中国密度が高いところでよく見る麻辣烫の他に、わりとめずらしい过桥米线もある。过桥米线については末広町に雲南料理の専門店があるので、いずれそちらで食べるつもり。なのでここでは食べない。
目的は水饺ではあったが、せっかく鸭脖の専門店に入ったので鸭脖も注文。
手袋がついてきた。これでつかんで食べろということらしい。
でも隣の中国人は箸で食べていた。
注文時に「加辣吗?」と聞かれたので「要」と答えた。
ということでしっかり辛いし、花椒のしびれ感もある。
アヒルの首のまわりについた肉を歯で削ぐようにして食べるものだから、実際の肉の量としてはそんなにないと思う。そう考えるとこれで500円は割高かもしれない。
だいぶ待たされて水饺が来た。
もしかしたら包んでから茹でてくれたのだろうか?
とじた部分が三角形になっているのは手作りのせいかもしれない。
餃子の皮は技術がないと伸ばしたときに四角くなる。以前自分でよく皮から作っていたとき、面点师の技術の高さを思い知った。
ここの水饺は皮が理想に近い厚さ。やはりこれぐらいの厚みがあったほうがうまいと思う。
ただまあ、ここで10個600円の水饺を食うよりは、業務スーパーの冷凍水饺のほうが味の面でも値段の面でもいいような気がする。
そもそも西安で主に食べていたのは回族の店の牛肉水饺なので、あれを日本で求めるのは無理というもの。皮だけでも理想に近いものを食べられただけでもよしとすべきだ。
とはいえやはり一人で入るには割高に思えるので、ここはあまり行くことはないだろう。