池袋 Pho Thin TOKYO フォー・ボー

基本的には飯は並んでまで食うものではないと思っている。といっても、それを曲げて並ぶこともあって、例えば台湾でなら豪大大雞排、日本でなら馬子禄は並んでまで食う価値があると思ったので並んだ。

このPho Thin TOKYOという店が今日池袋に開店するというのを知ったのは昨日だった。自分がフォローしているFacebookのページにシェアされていたTABIZINEというサイトの記事をいくつか見ていくうちに、ハノイでしか食べられない門外不出のフォーが日本で!2号店が池袋にオープンというのを見つけた。

今日はもともと池袋に行くつもりだった。具体的にはアニメイト池袋本店で今日発売の声優アニメディアを買う予定だったので、そのついでに寄ってみて、行列ができていたら後日にしようと思っていた。

11時開店ということで、10時55分ごろに行ってみると、店の前に10名ほどの行列。並ぶのは嫌いだが、この程度なら開店すればすぐ入れるだろう。そう思って列に並んだ。

並んでいると店員の兄さんが話しかけてきた。そして、10時半ごろから行列ができてきたので、ハノイの本店の店主であるティンさんの鶴の一声で15分ほど前に開けたと教えてくれた。

つまり、10時40分には開店していたことになる。

10人ほどだと思っていた行列は、入り口のドアの先にも続いており、さらに店内の20席が埋まっているとのことで、彼によれば自分は46番目ぐらいのようだった。

しかしまあ、並んでしまったのだから仕方がない。そのまま並んで食っていくことにする。



ハノイの名店Pho Thin

恥ずかしながら記事を読むまでは存じ上げなかったが、Pho Thinというのはハノイで伝説的なフォー・ボーの名店で、日本人のファンも多いという。

店主のティンさんも有名らしく、後ろに並んだカップルの彼氏のほうがティンさんにサインをもらったみたいなことを言っていた。

フォーの本場のハノイで1日2500食を売り上げるというフォー・ボーがどんなものか非常に楽しみになってくる。

少しずつ食べ終わった客が出てきて、じわじわと列が進んでいく。

入り口の先は階段になっており、地下へ続いている。この階段にも行列ができていることを先に気づいていたら並ばなかったかもしれない。

階段の下に券売機。

メニューはフォー・ボーのみ。ハノイの本店もフォー・ボーだけしか売っていないそうだ。

ザウムイではなくパクチーとなっているのは、コリアンダーの葉が世界中どこでもパクチーで通じると思っているアホな日本人に合わせるためであろう。

蘭州拉麺の店でも香菜ではなくパクチーと書いてある。アホに合わせなければいけないのは大変だ。

並んだだけのことはある味

入り口からオープンキッチンが見えるようになっている。

その中心にいて気勢を上げておられるのがティンさんであろう。

自分は一つのことを突き詰めてきた職人が大好きだ。ティンさんにもフォー一筋の職人の気迫がみえてかっこいい。

並んでからこのフォー・ボーにお目にかかるまでおよそ30分かかった。

スープはしっかりだしの味がするがあっさりめ。

テーブルには、ヌクマム、ニンニク酢、チリソース、ライムなどが置いてあり、自由に味をカスタマイズできるようになっている。

フォーの味があっさりしているのは、客が自分好みの味に調節しやすいためでもあるという。

店が出した味を客が勝手に変えてはいけないなどというキチガイじみたことを言うキチガイがいるのは日本ぐらいのもので、ベトナムに限らず台湾でも出されたものに客がいろいろ調味料を加えてカスタマイズしている。

客それぞれに好みがあるという個の部分を認めている国外の食文化のほうが、ホスピタリティが優れていると思う。

牛肉がたっぷり入っている。

フォーの戻し方が固くもなく、柔らかすぎてもいなく絶妙。

いままで日本で食べたフォーは、ぶっちゃけタイのセンレックとどう違うのか疑問に思うこともあった。だが、このフォーを食べれば明らかにセンレックとは違うライスヌードルであることがわかる。

自分はまずニンニク酢とヌクマムを加え、半分ほど食べ進めてからチリソースとライムを加えた。

同じフォー・ボーでも、その時によってカスタマイズを変えることで、いろんな個性が味わえるのではないかと思う。

このフォー・ボーは、確かに30分並んでも食べる価値があるものだった。

先日同じ池袋のサイゴンレストランで食べたフォー・ボーとは次元が違う。

しかしまあ、「サイゴンレストラン」でフォーを食べるというのは、例えてみれば「沖縄食堂」で稲庭うどんを食べるようなものであるから、ハノイの本場ものにかなわないのは当然であろう。

問題は、ティンさんが帰国された後もこの味を維持できるかどうかだ。

ティンさんがいた開店当初だけおいしかったよね、などということにならないことを期待したい。

Pho Thin TOKYOの場所

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