高田馬場 沙县小吃 茶樹菇排骨湯+蒸餃

高田馬場の沙县小吃のことを知ったのはDIAMOND onlineに掲載された「在日中国人が集う「本格」中華料理店が早稲田界隈に集結する理由」という記事でだった。この記事によれば沙县小吃は中国福建省の企業がチェーン展開している店の日本1号店だという。そして、客のほとんどは中国人であり、もはや中国人だけをターゲットにしても商売が成り立つようになってきたと結んでいる。



沙县小吃について

县は縣の簡体字で、つまり日本の常用漢字では県になる。沙县は福建省の内陸、烏龍茶のふるさととして知られる武夷山にも近い三明市に属する。中国の行政区分では、日本とは逆に県は市の下位区分になっている。

小吃は正式な食事とは違う軽食のようなもの。

百度百科によれば、沙县の小吃文化は夏商周の飲食文化に遡るというがそれはさすがに大げさとしても、独特のジャンルとなっており、広東の飲茶文化でもおなじみのワンタン、焼売、肉まんなども沙县小吃から発するという。

沙县小吃が中国各地に広まるにつれ、沙县小吃の基準などが求められるようになり、沙县は沙县小吃の訓練校を設立して、沙县小吃のブランド化に乗り出した。そして沙县小吃集团公司が設立され、中国全土にチェーン展開されるようになった。海外支店は日本だけではなく、アメリカやポルトガルにもあるという。

沙县小吃高田馬場店

沙县小吃の高田馬場店は、JR高田馬場駅から早稲田通りを明治通りに向かって登っていく途中にある。間口はそれほど広くなく、ここにこの店があることを知らなければうっかり通り過ぎてしまいそうな目立たない佇まいだ。

今日は開店直後の11時ごろに行ったので私が最初の客だった。だが前回初めて行ったときは2階まで満席で、しばらく待つことになった。幸い食べ終わったグループがすぐ帰ったため5分も待たずに座れた。そのとき席を埋めていたのは、記事の通り若い中国人たちだった。

食券形式でメニューも多くないのでわかりやすい。松屋の券売機のほうがわかりにくいぐらいだ。

前回の初回訪問では扁肉=ワンタンを食べた。ワンタンを雲呑と書くのは広東。扁肉は沙县での呼び名で、福建の他の地域では扁食と呼ぶ。扁食は餃子の古名でもある。四川では抄手と呼ぶし、北京や上海などでは馄饨と呼ぶ。清末から主に福建が移民し、戦後の国民党による占領時に中国各地の難民が押し寄せた台湾では、扁食、抄手、餛飩などの呼び方が見られる。雲呑の表記も、香港料理の店に行くとあった。

小ぶりながらたっぷりと弾力のある具がつまっていた。小ぶりに作るのが沙县扁肉の特徴らしい。

今回注文したのは、まず茶樹菇排骨湯。

前回はいなかった店長らしい男性店員が、非常ににこやかに応対してくれた。

こうした器ごと蒸すスープは日本ではあまり見られない。

480円という値段にも関わらず、排骨=スペアリブがたっぷり入っている。排骨は骨からするりと取れるほど柔らかく煮てある。

これが茶樹菇。もしかしたら今までどこかで食べたことがあるのかもしれないが、ちゃんと名前を知って食べるのは初めて。噛むと独特の旨味が染み出てくる。

それと蒸餃。こちらは10分近くじっくり蒸されてから出てきた。

チェーン店と言っても、この店の扁肉も餃子も店で店員が手で包んでいる。工場製の冷凍ものを出しているわけではない。

餡は豚肉ベースに野菜がたっぷり。

さて、上述の記事にはこんな一文がある。

熱々のワンタンは確かにプリプリでおいしかった。おいしかったけれど、感動する、というほどではない。強いて言えば「中国で食べたことがある、あの味」という感じだ。

これにはまったく同感だ。どの料理も値段以上にうまい。とはいえ飛び抜けてうまいというわけではなく、普通のうまさだ。

だが、この普通さは今まで日本では味わえなかったものだ。中国人客が多いのも、食べ慣れた普通のうまさだからだろう。中国留学経験者が求めていたのも、ごく普通の中国の味だ。留学中に食べていたのはそこらへんで売っている普通の屋台や食堂のもので、中国ではいつでも食べられたのに帰国後には食べられなくなった味。それは日本の中華料理店では味わえない。いや味わえなかった。最近では少しずつごく普通の中国の味を味わえる店もできてきている。ただ、こんなに安く食べられる店はまずない。

食通の舌をうならせるような高級中華など求めていない。牛丼を食べるのとたいしてかわらない値段でこういうものが食べられるようになったのが非常に喜ばしいことなのだ。この感覚は中国でくらしたことがなければ決して理解できないだろう。

逆に、特別なうまさを求めているならこういう店ではなくホテルに入っているような店に行って高い金を払えばいい。

沙县小吃の場所

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