上野 台湾タンパオ 牛肉小籠湯包

日本でも台湾でも小籠湯包はボッタクリ商品だ。鼎泰豊や京鼎樓、高記のような店では一籠200元もとる。ただ、台湾はやはり日本よりはだいぶましで、探せば高級店に劣らぬ味でその半分以下の小籠湯包を出している庶民的な店もあるし、朝食店に行けば味はそこそこだけれどもっと安いものもある。しかし日本にはボッタクリ価格の店しかない。



台湾タンパオ

そんな状況を打破したのが台湾タンパオだ。6個入りの小籠湯包を一籠税抜き価格で380円で販売している。もともと関西で展開していたのが、徐々に関東にもフランチャイズ展開をし始めている。アメ横の台湾タンパオもそんなフランチャイズ店の一つだ。

アメ横センタービル周辺の中国屋台のようなメニューの豊富さはないものの、小籠湯包の他に、米粉や筒仔米糕など台湾の小吃も食べられる。

といっても、働いているバイトの子は喋り方からして台湾人ではなく中国人のようだ。

小籠包と小籠湯包と灌湯包子の違い

ところで台湾には小籠包と小籠湯包と灌湯包子というのがある。日本人の中には何の知識もないくせに自分の妄想だけで定義付けをしようとするアホがいて、これの違いについても中に入っているスープの量が違うなどという頭がおかしい理論で分類しているブログ記事を見たことがある。

だがそもそも日本人は小籠包がなにかをわかっていない。おそらくは鼎泰豊のせいで、日本人は小籠包=小籠湯包だと決めつけているが、本来小籠包というのは、サイズが小さい包子の総称だ。だから肉包、日本で言う肉まんの小さいサイズのものも小籠包という。この店で売っている「夜市肉まん」も小籠包の一種だ。

それに対して、このポスターにもあるようにゼラチン質で固めたスープを餡に混ぜ、蒸すとそれが溶けて皮の中で液状になっている小籠包の一種が小籠湯包だ。

ついでに言うと灌湯包子は小籠湯包と違いはない。私が留学していた西安では、小籠湯包を灌湯包子と呼んでいた。西大街の回族街には灌湯包子の名店があって、一時期毎週のように食べに行っていた。西安の灌湯包子の特徴は餡にスパイスを使っていることと、回族の料理なので牛か羊の肉しか使わないことだ。だが、スパイスを使うのが灌湯包子の絶対条件ではなく、他の地方にはスパイスも使わない灌湯包子もある。

要するに小籠湯包か灌湯包子かは、地方によって同じものを違う呼び方をしているということでしかない。わずか数ミリリットルのスープの違いで呼び名が違ったりするはずがない。妄想も大概にしろと言いたい。いわゆる「ワンタン」にしても餛飩だろうが抄手だろうが扁食だろうが雲呑だろうが同じだというのと同様だ。

台湾の場合、中国各地からの国民党流民が押し寄せたせいで、小籠湯包と呼ぶ地域の人も灌湯包子と呼ぶ地域の人も混在しているだけで、そのへんを理解せずに小籠湯包と灌湯包子の違いを考察することに何の意味もない。

高級店の味よりは落ちるがそこそこうまい

前回利用したときは台湾小籠湯包、ふつうの豚肉の湯包を食べた。今回は売り切れだというので、牛肉小籠湯包を注文。台湾小籠湯包が一籠6個入りなのに対してこちらは5個。

皮の色は何を使っているかは不明。生臭さを感じないのでイカスミなどではないように思う。

プレーンな台湾小籠湯包とは違い、ピリッとしたスパイスの刺激を感じる味。以前食べた台湾小籠湯包、今回食べた牛肉小籠湯包ともに、飛び抜けてうまいわけではないが、値段以上の味ではあると思う。日本では小籠湯包に無駄に高級なイメージがつけられているので、こういう安くてほどほどの味のものがもっと広まってほしい。

台湾タンパオアメ横店の場所

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